- HOME>
- 胃炎
gastritis慢性胃炎とは?
慢性胃炎とは、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への持続感染を原因として、胃の粘膜が繰り返し炎症を起こしている状態です。
中高年以上の方によく見られる病気ですが、若い方にも起こり得る病気です。
症状は認められるもののはっきりと自覚されないことが多く、胃カメラ検査などで偶然発見されるケースが少なくありません。
慢性胃炎は、粘膜表層のただれから始まり、ゆっくりと胃腺が萎縮し萎縮性胃炎へと進行します。
将来的な胃・十二指腸潰瘍、胃がんのリスクも高まるため、定期的な胃カメラ検査によって、ピロリ菌感染症とともに特に早期の発見が望ましい疾患です。
慢性胃炎の原因
主原因はピロリ菌の持続感染
先述の通り、慢性胃炎の原因はピロリ菌の持続感染にあります。
ピロリ菌は胃の中でも生き延びることができる細菌で、胃粘膜に有害な物質を産生し、繰り返しの胃炎を引き起こします。
かつては井戸水の飲水などを原因として感染が拡大していたようですが、現在の感染経路は主に親子間での食べ物の口移し、食器の共用等にあるのではないかと言われています。
その他、薬の副作用、食べ過ぎ・飲み過ぎ、ストレス、喫煙なども慢性胃炎のリスク要因となります。
gastritisこんな症状はありませんか?
- みぞおちの痛み
- 上腹部不快感
- 腹部膨満感
- 吐き気、嘔吐
- 胃もたれ
- 食欲不振
など
このような症状でお困りでしたら、お気軽に奈良県生駒市の阿部診療所へご相談ください。
gastritis慢性胃炎の検査
問診で症状などを詳しくおうかがいした上で、胃カメラ検査を実施します。
胃カメラ検査
胃カメラ検査にて、胃粘膜を直接観察します。
慢性胃炎はもちろん、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなど、食道・胃・十二指腸のさまざまな病気を早期に発見することができます。
場合によっては、病変組織を採取し、病理検査を行うこともあります。
また、胃カメラでピロリ菌検査を行うことも可能です。
gastritis慢性胃炎の治療
ピロリ菌に感染している場合には、その除菌治療を行います。
除菌治療では、3種類の薬を1週間服用します。慢性胃炎の診断を受けていれば、保険診療による治療となります。
1次除菌(最初の除菌治療)で除菌に成功しなかった場合には、薬の種類を変更して2次除菌を行います。2次除菌までに全体の96%のケースで除菌に成功します。
胃・十二指腸潰瘍、胃がんのリスクを下げるためにも、できる限り除菌治療を受けることをおすすめします。
ピロリ菌に感染しておらず、かつ症状がない場合には、経過観察に留めます。
以降も定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。