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ibs過敏性腸症候群とは?
大腸カメラ検査では特に炎症・潰瘍などの病変が見当たらないものの、腸が正しく機能せずに、下痢や便秘、不快な症状をきたすのが“過敏性腸症候群”です。
過敏性腸症候群は若い女性によく見られる病気ですが、働き盛りの中高年の男性が、緊張や不安などのストレスをきっかけとして発症するケースもあります。
また生活習慣の乱れなども関係しているものと思われますが、はっきりとした原因は未だ解明されていません。
そして症例数は少ないものの、中高生、あるいは小学生で発症するケースも見られます。
過敏性腸症候群の症状
症状の現れ方は、以下のように大きく4タイプに分けられます。
便秘型
主に女性に見られるタイプです。
腸の痙攣によって便が停滞することで、便秘、腹痛、腹部膨満感などの症状をきたします。
また、排便に至った場合もなかなかスッキリ出ません。
排便時にいきむ習慣がついてしまい、いぼ痔、切れ痔になることもあります。
下痢型
主に男性に見られるタイプです。
激しい腹痛を感じ、水のような下痢をきたします。
排便によって腹痛は治まりますが、1日に何回もこのような下痢が起こることもあります。
「今お腹が痛くなったらどうしよう」という不安によって、日常生活に支障をきたす方もおられます。
それが大きなストレスとなるため、さらなる症状の悪化が懸念されます。
交代型(下痢と便秘を繰り返す)
激しい腹痛とともに、下痢と便秘を繰り返すタイプです。
下痢・便秘の割合は均等ではないことが多く、「下痢(または便秘)が治った」ような気がして、受診を後回しにしてしまうケースが見られます。
周期を問わず、下痢か便秘ばかりしていると感じた時には、お早めに当院へご相談ください。
分類不能型
下痢型、便秘型、交代型のいずれにも該当しないタイプです。
主な症状は、腹鳴(お腹がグルグル鳴る)、不意に出てしまうおならなどです。
ibsこんな症状があったら過敏性腸症候群かもしれません
- 過去3ヶ月のうち、1ヶ月あたりに3日以上、腹痛や腹部不快感の症状があった
- 腹痛や腹部不快感が現れるが、排便すると治まる
- 症状が現れている期間だけ、排便頻度が異なる(増える・減る)
- 症状が現れている期間だけ、便の形が違う
- 排便後も残便感がある
- おならが溜まっている、不意に出てしまう
- コロコロとした便が出る
- 日中に症状が現れた日も、就寝中は治まる(目を覚ましたりしない)
など
このような症状がございましたら、一度奈良県生駒市の阿部診療所へご相談ください。
ibs過敏性腸症候群の検査
大腸カメラ検査
潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患、大腸ポリープ、大腸がんと症状が似通っているため、それらの病気を除外するためにも、大腸カメラ検査を行うことが大切です。
大腸カメラ検査をせずに診断を受けた方へ
大腸カメラ検査なしで「過敏性腸症候群」の診断を受けて治療を行うも症状が改善せず、セカンドオピニオンを求めてみると「実は違う大腸の病気だった」というケースが時々見られます。
治療を行っているのになかなか症状が良くならないという方は、一度大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。
当院では、苦痛の少ない大腸カメラ検査を実施しております。
ibs過敏性腸症候群の治療
生活習慣の改善
ストレスの軽減・解消のためのアドバイス、規則正しい生活・適切な排便習慣のための指導を行います。
軽症であれば、生活習慣の改善のみで症状が軽減することもあります。
薬物療法
下痢型、便秘型、交代型、分類不能型と、それぞれの症状に合わせた薬物療法を行います。
抗うつ薬、向精神薬、漢方薬の使用が有効なケースもあります。
生活習慣の改善と並行して取り組みます。